露天風呂(気が向いたら更新)

私は温泉が好きではない。野郎が裸で群がる様はハッテン場にしか見えないし、そんな連中でとった出汁に入るなど反吐が出るというほどでもないが疑問は残る。そもそも、お湯に浸かり脱水したところで何が楽しいのか、退屈で余計に疲れるだけである。

ただし、温泉に良さを感じたこともある。阿曽原温泉では、人生初かもしれない満足いく温泉体験ができた。黒部の迫力ある景観、半日歩いた疲労、独占などの要素が積み重なった為であると分析する。

あの感動をもう一度と求めても得られるものだろうか。これが存外求められる物のようだ。鹿児島県某所には九州最大とされる野湯が存在する。九州旅行計画中に偶然発見した。

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原理主義者染みている私でも満足する野湯の中の野湯、見栄えも良さそうで、アクセスの悪さ故の独占への期待も高まる。ここなら満足いく温泉体験が出来るのではないかなどと理由づけられるが、万事直感である。「行かねば」と私の中のゴーストが囁いたり囁かなかったりしたのである。

そんな訳で、九州へ行くことにした。九州は遠いので、単独ではサボる可能性がある。仕方なしに、人の真似をしている怪物染みた変人を誘ったが、旅行開始時点でその存在は純粋な温泉体験の邪魔になることに気がつく。おまけに旅行に対する考えも合わないので、人格を破棄して、別行程で旅することを強要した。彼が常人なら縁を切られたことだろう。

感想:楽しかったです。


合コン(1/1更新)

初めて合コンなるものに参加する。この社会情勢で開催するのはどうかと思うし、初対面の人間は苦手だし、飲み会は好きじゃないし、高い確率で奢らされるのも腹が立つ、金の対価を相手が出してくれるとは微塵も思っていない。そんな状況下でなぜ参加するのか?それは慢性的に不足しているネタになりそうだからという他ない。

どんな合コンかというと実は把握していない。主催者すらわからないので、当然相手も分からない。同期の同期の…という繋がりらしいが起点が不明なので素性は非常に怪しい。3対3で男側が全て同部署の同期というのが唯一の情報である。

現時点ではネタになっている気もするが、行ってみたら何ら変哲のない頭弱めの会合でしかないのだろう。このままでは少し弱いのでさらに加熱する気概が必要である。さて、何をやらかすか、あるいは何をやらかさないかが問題になる。同期に嫌われない程度に、やりたい放題する秘策はあるのだろうか。

と前までは考えていたが、ファインマン大先生曰く冒険を求めるなら根気が必要とかなんとか。これを気にトークスキルを磨きつつ、可能であれば人脈を広げてさらなる勝負に出るというのがより良い選択肢なのだろう。金を払って大人しくするのも苦痛だが、それはそれでネタなので諦める。

(更新分)

さて、合コン会場について相手を見るとモンスターとまでは言わないが、お世辞にも可愛いとは言えない。特に意気込んできたのでもないので、こんなものだろう程度の認識で席に着く。結局、同期の同期の同期の先輩の彼女の後輩という繋がりだったらしい。見事なまでに接点がない。

ドリンクが揃うと各々自己紹介を始める。私は平常運転の烏龍茶、今回は運転するという大義名分があった。大人しくするという使命が束縛となり語りたい内容もなく、周りがうるさいので口を開くのも億劫になり、雑に短く話すようになる。そこで、私の発言に対し同期が補佐するという惨状が生まれる。特に話したくもない内容を介護されると余計に話すのが億劫になる。そのまま沈黙を続けることに。次第に存在しないものとして扱われ始めたので寝始める。時々思い出したように声をかけられるが、余計なお世話である。

完全に客観の立場から眺めると、色々と見えてくる。なぜ同期がモテないのか、相手の中で場を作れそうなのは誰か、この人は地雷等々…。かといって、特に劇的な要素もないので早く帰りたくて仕方ない、途中でトークスキルを磨くという趣旨を思い出したが、無気力状態に陥っていたので口を開くのも面倒で諦める。場は破壊済みだったので、無言な奴が唐突に怪しい話を始めるのもそれはそれで面白かったかもしれない。

男性が少し多めの支払い、駅まで見送り。連絡先の交換もせずに帰宅。なぜか後日LINEグループ作成が行われたが、楽しかったねなどと社交辞令を一言ずつ交わしただけで役割は終わった。

この合コンの話が同期の忘年会で披露された際、なぜ無言だったのかと全く合コンとは関係のない同期にナゼナニ分析で噛みつかれた。分析してどうするつもりだったのかよくわからないが、面倒なので適当にあしらっていたら不満の面持ちであった。

サンデーストリッパー(11/9更新)

Monty Pythonについて語っていた最中政治家のストリップを思い出した。久々にストリップしたくなったので思いたったが吉日、とある有名廃墟へ足を運んだ。

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入り口の階段から崩壊気味で、風呂場の床は丸ごと抜け落ちており、木製の廊下も踏めばブヨブヨとした嫌な弾力を感じると、非常に怪しい状態になっていたので、怖気付き探索は控える。また想像が足りず、ライトを持ち込み忘れたのが致命傷となり、気分が盛り上がらないので泣く泣くストリップショー開催は諦める。

欲望渦巻くメインステージだけは残留思念に支えられたのか綺麗に残っている。舞台脇の客席に座りここでマッパの女性が踊るのかとぼんやり想像していると、なかなか迫力ありそうで面白そうに感じられてくる。面白そうなら行くっきゃない。

現存するストリップ劇場は非常に少ないらしい、これは完全に消える前に行かねばなるまい。近辺にはないので、止むを得ず最寄りの大阪近郊へ行くことに。ついでなので、大学の後輩に召集をかけると特に阿呆なのは二つ返事でついて来るとのこと。

(ショー観覧後更新)

煌びやかなライトに照らされる舞台の上、少しづつ顕になる眩いばかりの白い肌が、場に熱気を与える。クライマックス、顕になった踊り子が下肢を伸ばせば、集中した熱気が狂乱の拍手を沸き起こす。その時、僕は笑いを堪えていた。

後輩を招集し、20時には出発するぞと宣言するも、時間が近づくにつれ怖気付いたのか、興味は示したけど行くとは言っていないなどとゴネだす。あらかじめ餌付けしていたのでドタキャンは認めず。まるで黄泉戸契である。時間になっても動き出さず、こちらが完全に準備したところで、やっと動き出したかと思えば、トイレだの靴を履き替えたいだのと遅延行為を繰り返すので、私はいつも通りキレていた。

大阪にある東洋ショー劇場は21:45以降の入館で2500円、1時間で2人分のストリップが観劇できる。入り口こそ若干怪しげな雰囲気はあるものの、内側はそこまで退廃的な雰囲気でもない。タバコの白煙の中ハゲ上がった汚いおじさん達が苛立たしげに舞台脇を固める様を想像していたが、喫煙所は指定されているし、客層はスーツ姿の日焼けリーマンから、派手なシャツの兄ちゃん、カップルと様々であった。

舞台は中央に通路が突き出ており、その先端に円形の回転台が設置されている、おそらくストリップ劇場としてはオーソドックスな構成であろう。客はストリッパーを見上げる形になり、舞台も大きくないので、一瞬とんでもない巨女が踊っているかのように錯覚する。

この日見た二人はAV女優もやっているようだが、基本的に兼業するのかは不明。体には余分な肉もなく、肌に何を塗っているのか知らないが真っ白で、毛も綺麗に処理されている、まさにプロの肉体であった。女性の裸体はいんたーねっとで長いこと入念に予習しているし、場が場なので特に興奮はしない。

ショーは一人4曲程で構成されており、徐々に服を薄くしていく。曲の合間に衣装を薄くすることもあり、踊りの流れでポンポン脱ぐ様を期待していると期待外れかもしれない。当然かもしれないがMonty Pythonの方が芸としての完成度は高いが、テンポが早いので存外見ていられる。

最後に円形の回転台上で脱ぎきって、踊るというよりも、ポージングタイムになる。上述のように大開脚をして隠部を顕にする訳だが、いちいち拍手が沸き起こるので笑えてくるものの、しっかり凝視させられる。その後、おひねりタイムである。ハッピを着て踊りながらステージ上を歩き、集金をしつつ足回し運動でご開帳サービスを行う様は非常に下品で阿呆臭い。

ステージ終了後に写真撮影タイムがあるということで、メイド喫茶の拷問記念品のように後に残せるのかと思ったが、ストリッパーを撮影しているだけだったのでつまらないから辞める。帰り道、ギンギンに高まっていた私は、信号無視で切符を切られた。11月の夜の眩い思い出。

街コン(11/3更新)

人肌恋しい時期がやってきた。誰かと共有したいことも特にないし、共有すれば私有財産は減るのである。そんなことに耐えられない精神の吝嗇家たる私は、色恋沙汰とは無縁に生きてきた。

一体いつからこんなことになったのか。過去の栄光を振り返れば、中学では第2ボタンを持っていかれたし、少なくとも高校までは女の子と普通に会話をしていた。女の子が身の回りから消えたのは大学からである、男子大学の男子学部で男子部に入ったのが運の尽きだったか。否、求めよさらば与えられん、女の子との接点は求めればあったはずである。

道を誤ったか、現在も男社会に所属しており、天涯孤独の身となる勢いを感じられる。私は一向に構わんと強がることもできるが、10年後の自分が何を思うかなど予知のしようもない。一つだけ確かなのは、何も行動せずルサンチマンマンになることだけは避けたほうが良いことである。

しかし、人見知りが素性も知れぬ他人に出会うために5000円も払うだろうか。行けばネタになるというのが唯一の心の支えであるが、人見知りを遺憾無く発揮して、いたたまれない空気のまま1日を終える未来が容易に想像できる、現実は想像をあまり超えてくれない。初対面の人間に職業は征夷大将軍と言えるほどの胆力があればとわけのわからないことを思いついたので、やってみることにしよう。どもって悲惨なことになるだろう、既に胃が痛くなってきた。

選定のポイントとしては、オンラインでは面白くないので対面式、老人会もネタとしては良いかもしれないが苦行の許容範囲を超えるので同年代、そして何よりも可能な限り安く。その条件で探したところ一番お値打ちだったのが3800円、メイド喫茶で人としての尊厳を剥がされるのに十分な額である。ネタの金額としては許容範囲だと言い聞かせつつ、清水の舞台から飛び降りる覚悟でamazon pay、なんでamazonポイントが使えないのでしょうか。そんなこんなで街コンに行くことになったのである。

(以下街コン後更新分)

さて、街コン当日。あまりにも行きたくないので、二度寝しかけたが、根が真面目なので目覚めてしまう。前払いをしているので仕方なく会場へ向かうも、道中征夷大将軍なんかよりもストリップ劇場の話の方が面白いじゃないかと思いつく。隙あらばストリップをねじ込むことにした。

男8人、女5人の構成で、回転寿司のネタになった気分で男が女のブースを回っていく。1回7分のトークを済ませ、誰の印象が良かったかを入力、そして女側の入力結果が表示される恐怖のインプレッションタイムが訪れる、前世で如何なる罪を犯したというのか。最後にマッチング(連絡交換)×2、そこで誰にも必要とされなかった人間はすごすご帰ることになる。SMプレイの一種なのだろうか。

私の出動までは時間があったので、相手のプロフィールを眺める。風俗店の待合室はこんな気分なのだろうか。しかし、揃いも揃って同じような趣味ばかりで、誰も記憶に残らないし何も関心が湧かないのは如何なものか。いくつか質問をして、面白い回答を引き出せなければ、自分語りをひたすらねじ込んで時間を潰す方向性を決定した。

最初の女の子がおそらく最も不幸であった、聞き上手なので私に余計なことを喋らせる機会を与えてしまう。ということでストリップ劇場の話をして、相手の泳いだ目を楽しんだ。二人目は、街コン初参加で緊張なのか、人見知りなのかわからないが会話が弾まない。あまり話さないほうなんですかと指摘してくるので、いまいち釈然としないが「そうですね、人見知りです」と同意。三人目は京都知識マウントで圧倒。四人目は全く記憶にない、果たして存在したのだろうか。五人目は怪しげな雰囲気を纏った人物であった。登山に興味があるというので、いかに今のGPSが優秀かを語ってお茶を濁す

そして訪れるインプレッションタイムである。誰からも評価されることはないだろうと想定していたし、一仕事終えた事から心安らかであった。二人目からなぜか評価されていたが、全員に押すのが礼儀だとでも思ったのだろうか。そしてマッチングタイムだが、二度とも無事に誰ともマッチングせず終える。

最後に主催者側のおばちゃんに結婚相談所の宣伝をされる。早く帰りたくて仕方ない上、面倒なのでいい加減に話を合わせて終わらせようとしたが、最後にあんまり興味ないですと余計な一撃を加えたところ、しばらく静止していた。少しだけ申し訳ない気分に。

マッチングアプリ微塵ものめり込めず、街コンの方がマシかと想像していたが、そんなことは特になかった。ふざけた部分はあったが、頑張ったところで今日よりも結果が良くなるとは思わない。女性と付き合いたいと思っていない節もあるが、自分なりのユーモアを発揮して評価されていないのだから、恋愛市場における価値はたかが知れているようだ。少子化を助長する社会の膿として謙虚に生きていきたいものである。